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生活が保障される?ベーシックインカム 〜労働、賃金についてちょっと考える


こんにちは。今回は労働と賃金をちょっと考える、です。
タイトルは、生活が保障される?ベーシックインカム。
ベーシックインカムってご存知ですか?少し知っていきましょう。


上がる賃金
前回、最低賃金について書いてから多少時間が経ち、10月にまた最低賃金の発表がありました。今年も最低賃金は上昇しています。東京、神奈川では何と最低時給が900円を超えました。全国加重平均でも18円アップしています。(厚生労働省HP
しかしフルタイムで労働しても未だ生活に困窮するワーキングプアはいるのです。
仮に東京都の907円で計算すると、907円×8時間×20日×12ヶ月=1,741,440円。年収は200万円以下です。これでは生活で手一杯。いわゆるワーキングプアです。病気などで仕事を休むこともできません。
そこで、ある政策で注目を浴びている場所があります。それがオランダのユトレヒトです。

ベーシックインカム
オランダのユトレヒトがユトレヒト大学と共同で2016年1月から実験的に実施するのがベーシックインカム。
これは必要最低限の生活費を仕事をしている、求職中など給付者の状況に関係なく、無条件に収入を得られる政策です。
どれくらい支給されるのかというと、基本的には約12万円。所帯がある人だと約18万円です。他にも条件などによって金額が変わってくるようです。
でもこれはあくまで大学との共同での実験です。全市民が対象ではなく、選ばれた約300人が対象です。
世界的に注目され、今後各国の政策に活かされるかもしれません。

ベーシックインカムの影響
この実験に対してユトレヒトは「多くの人の幸福度が増し、仕事を見つけるようになるだろう」と言っています。
確かに12万円が無条件に支給されれば、非正規でフルタイムで働いていた人も労働時間を減らしても十分に生活ができ、余剰時間を知識やスキルを上げる時間にあてることができます。また病気等で働けない間の生活も一定の金額が入ることによって、生活に困ることもありません。
しかし、いわゆるNEETと呼ばれる働く気がない人の生活も保護されるのか。と批判も出てきそうです。
もし国や都市で導入した場合、税金から支給されるので、その批判も当然だと思います。



今回はベーシックインカムの紹介でした。最後まで読んで頂いた人は、大分気持ちの悪い終わり方だな。と思われたかもしれません。次回、ほんのちょっとだけ突っ込んで書いていこうと思います。

”私は会社に縛られるような奴隷にはなりたくありません。” 「ハケンの品格」第4話より

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