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ロボット、人工知能の進化|ゲーム、生活



こんにちは。今回も人工知能についてです。このテーマは一旦、今回で最終回です。前回はIBMのWatsonが金融業界に進出している、という話でした。(前回のブログ
今回も進化している最近の人工知能はどうなっているのかサラッと見ていきましょう。

ゲームは既に人間に圧勝?
皆さん、電王戦をご存知ですか?電王戦は将棋の大会です。プロ棋士とコンピュータが対局します。2012年から始まり、3回大会までは人間は大きく負け越していました。(日本将棋連盟:電王戦結果)今年、電王戦FINALとなっていましたが、ようやくプロ棋士勝ち越しすることができました。人工知能のバグやミスを突くため、人間同士で対局する時とは違う駒運びで勝利していました。
ちなみにチェスではIBMの「DeepBlue」がチェスの世界王者に勝利しています。しかし電王戦のコンピュータやDeepBlueは、それぞれのゲームに特化したシステムでした。
様々なゲームで凄まじい能力を示したのが、Googleの「DeepMind」です。


ブロック崩しゲームで2時間プレイした時点で人間のスキルを上回り、4時間後には裏側からブロックを崩す技を学習しゲームをマスターします。他にもレースゲームや卓球ゲームでも人間を大きく突き離すスコアを出しています。


シェフや管理栄養士もロボットや人工知能
何度も紹介しているIBMのWatson。何と料理のレシピも考案します。既存にあるレシピを学習し、どの食材の組み合わせが良いのか判断して、新たなレシピを考えるのです。このWatsonからのデータをもとにアメリカではレシピ本が制作されていたりします。
他にも面白い試みがあります。ミシュランガイド東京2015で星を獲得したレストランのシェフがWatsonに三つのキーワードを与え、そのキーワードをもとに考案したレシピで料理するというもの。(日本経済新聞の記事
Watsonはあくまでレシピを考案するだけですが、既に一流シェフの動きをプログラムして料理をするロボットも開発が進められています。(TechCrunchの記事
GoogleではDeepMindの技術を活用し、「Im2Calories」というプロジェクトも進めています。これは料理の写真を読み込むと食べ物の種類や数、さらに使用されている調味料も判別します。そこからカロリーを計算するのです。現在はまだ計算結果に20%程度の誤差があるようです。1年後には誤差をほぼゼロにすることが目標とのこと。健康管理に大いに活用されていきそうです。



あともう少しだけ紹介させて下さい。Googleの「DeepDream」です。人工知能を用いた画像処理アルゴリズムです。画像を読み込ませると面白い?不可思議?気味の悪い?画像に置き換わるものです。公開されていて誰でも利用できるので、是非やってみて下さい。(DeepDream

何度かにかけて紹介したように人工知能は様々な領域に広がっています。今後、導入に注目されているのが自動運転技術ですね。アメリカでもGoogleをはじめ様々な企業が研究している分野です。日本でもDeNAなどが研究しています。
私たちの生活を便利にしてくれそうな人工知能ですが、ここまで技術が発達すると映画「ターミネーター」のように人工知能に人間が支配されるのではないかと恐ろしくもなりますね。これは世界中で危惧されていることです。

将棋の羽生名人が、進化する人工知能に人間が将棋で勝てなくなった時はどうしますか?という質問をされていたのを何かの記事で読みました。正確には覚えていませんが、その時の羽生名人の回答はこのようなものでした。(間違ってたらすいません。)
桂馬を横に飛べるようにします。
人間と共存できる技術の開発をしていってほしいものですね。

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