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変わっていく「働き方」 〜あなたは、どう働く?〜





涼しくなってきました。もう10月です。実は10月は最低賃金が改定されています。
昨年に続いて最低賃金は上昇しており、全国平均で25円上昇しています。(厚生労働省HP

「賃金が上がることはいいことだけど将来のお金の不安はある。」

そう思う人がほとんどでしょう。現在、景気が良さそうな日本ですが、それはあくまで今の話です。将来がどうなるかなんて誰もわかりません。

お金を得るためには、働く必要がありますね。お金と密接する労働。実は最近、働き方に少しずつ変化を起こそうとしている会社があるようです

それではサラッとみていきましょう。

ヤフーが見直す「働き方」


新卒一括採用の廃止


大学3年生や4年生の多くの人が悩む就職活動。学生が頭をかかえる原因の1つが「よーい、ドン!」で始まる新卒一括採用という制度かもしれません。

ヤフーは10月より新卒、既卒、第二新卒など関係なく、30歳未満を通年で採用活動をする「ポテンシャル採用」を始めるとのことです。

いつでも採用が行われていれば、学生は学業をおろそかにすることがなくなります。社会に出た人も、経験や知識を積んで挑戦することもできます。

週休3日制へ


そしてヤフーの面白い動きがもう1つ。

それが「週休3日」です。
「週に2日の休みじゃ、休んだ気がしない!」という方は多いのではないでしょうか?
そんな人には夢にまで見た制度です。

しかし、週休3日制はまだ検討段階のようです。

週休3日の目的は休暇を増やすことではなく、生産性を上げること。

「休みを増やしてしまえば、残りの4日の労働時間は増えてしまうのでは?」

単純作業はAIや機械学習にまかせて、ルーティンワークの時間を削減します。そして人間は人間にしかできない創造性のある仕事をしていくことを目指すようです。

ロート製薬の「社外チャレンジワーク制度」


副業から新たな発想を


ロート製薬では、副業を認める「社外チャレンジワーク制度」をスタートさせています。

約60人の従業員が応募したようです。希望の副業先で多かったのはドラッグストア。
顧客の声を直接聞いて、商品開発などにいかそうとしているようです。

他の職場で働くだけでなく、地ビール製造販売の会社を立ち上げる、というようなチャレンジングな制度の利用をしている方もいるようです。

様々な経験をすることで、新しい発想や行動力を身につけ、発揮してほしい、という狙いがある、この制度。どういう効果が表れるか、注目が集まっています。

労働者側としても収入の柱を増やすことができる、という点はとても良い制度ですね。

三菱UFJ銀行の「実験」


銀行員が在宅勤務?


銀行といえば、顧客と会って、話して、といったことをしないと仕事にならなそうです。また多くの信用情報を扱うので、仕事のお持ち帰りなど不可能に感じられます。
しかし三菱東京UFJでは、在宅勤務が導入されています。

セキュリティーを高めた端末を支給することで、情報漏洩に対応しているとのこと。
すでに本部の企画部門で先行してスタートしており、支店にも対象を広げていくようです。

利用者は、まだ少ないようです。上手く制度が運用されれば、銀行のような顧客と多く会うような仕事でも、従業員の生活に合った働き方ができます

仮想通貨を利用した福利厚生


日本の大手銀行は遅れがちと言われていた「フィンテック」への対応。
しかし最近では、積極的にとりいれようとする動きがみられます。

三菱UFJでは、残業が短くなった従業員に仮想通貨を発行する、という実験をはじめたようです。仮想通貨の名前は「OOIRI(オオイリ)」。
仮想通貨は近隣の飲食店などでの利用や、従業員どうしでやり取りができる仕組みなどを考えているとのこと。

スマホの位置情報サービスと連動させ、会社の入退出から勤務時間を計算するようです。

仕事を短くすることでインセンティブがあるのは意外と無かった制度ですし、また新しい技術をそこに利用していくというのはとても面白いですね。

働き方を考える


少しだけですが、最近話題になった働き方に関する制度をサクッとみてみました。

企業は業務の効率化を従業員に意識させようとしているようです。
また、より創造的な仕事をするために負担を減らそうとしたり、働き方の多様化させようとしています。

このような働き方は、今後多くの企業で採用されていくと思います。また今まで無かったような働き方がさらにでてくるかもしれません。

選択肢が増える、ということはとても良いことだと思います。
ただその分、それぞれが「自分はどういう風に生きたいから、こういう働き方をする。」ということをしっかり考えないといけないですね。

あなたは、どうやって働きますか?


もう少し暇つぶし…


今回は民間企業の話しかしていませんが、変化があるのは公務員も同じです。

国家公務員はフレックスタイムが導入されています。
また何かと話題の多い小池都知事は、東京都職員は午後8時以降の残業をやめる、という方針を出しています。

民間企業も、公務員も、働き方の多様化や効率化にのりだしたばかりなので、どれだけ効果があるかはわかりません。
それでも、それぞれに合った働き方ができるような環境を整える動きが増えていることは、働く人にとって少し明るい話ですね。
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